松野 應真 (まつの おうしん) 生没年未詳
梅花車蒔絵印籠(うめはなぐるままきえいんろう)
松野應真作
製作年代 : 江戸時代末期
嘉永頃(circ.1850)
法量 :
縦87mm×横54mm×高20mm
鑑賞 :
柴田是真の門人・松野應真による現在確認される唯一の作品です。
黒蝋色塗地に緻密な高蒔絵で、画風・蒔絵ともに是真最盛期の印籠作品と等しい出来映えです。
意匠 :
花車の意匠ですが、車輪を花にした特異なものです。
師の是真の絵や蒔絵の意匠には、花車の車輪を菊の花にしたものがあったりします。
この印籠では車輪は八重梅で、花車の上に束ねた紙で梅の折枝を包み、
中ほどを紐で結んでそこに稲穂が挿されています。
形状 :
常形4段、紐通付の印籠です。
技法 :
・ 黒蝋色塗地に高蒔絵で表しています。
車輪や束ねた紙には金・青金のほかに黒石目や四分一粉蒔絵とし、切金や切貝を規則正しく置いています。
梅の枝にも切金を置いたり、洗い出しとしています。
・ 段内部は金梨子地で、釦を金地としています。
作銘 :
底部右に「應真」の蒔絵銘と朱漆で名の「矩」を瓢箪形に表した描印があります。
「應真」の号は師の是真が弘化5年(1848)正月20日に与えたもので、
名の「矩」は漢学者の長井旌峨が命名したものでした。
伝来 :
伝来は不明で、2024年に新たに国内で発見された作品です。
展観履歴 :
2025 東京黎明アートルーム「柴田是真 −対柳居から世界へ−」展
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