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  •  永田 習水 (ながた しゅうすい) 生没年未詳

    全体写真

    富士蒔絵棗 (ふじまきえなつめ)

     法量 :
    直径71mm×高68mm

     製作年代 :
    明治時代初期

     鑑賞 :
    幕末の蒔絵師、永田習水による棗です。 蓋甲にだけ富士山を描いた珍しい意匠で、在銘・共箱になっています。

     意匠 :
    雪をかぶった富士山をほぼ中央に左右対称に配した 珍しい意匠です。 富士山の裾は肩で、文様を終わらせています。

     形状 :
    中棗です。

     技法 :
    欅の挽物で、黒蝋色塗地に高蒔絵です。 雪をかぶった部分は錫粉で、その下方は銀粉、さらにその下方は金・銀の丸粉に梨子地粉を蒔いて研ぎ出しています。 棗の内側も黒蝋色塗で、合口部の釦は金粉溜地で、立ち上がり上の釦は錫粉溜地です。

     作銘 :
    糸底左上に先が丸い錐で「習水(花押)」と薄く銘書していますが、浅く、 また彫銘ではないので、 隠銘のように、よく見ないと見えません。

     外箱 :
    桟蓋造の桐製外箱には蓋表に「不二絵/中棗」、 底裏に「習水」の墨書と「習水」の白文方形印があります。

     伝来 :
    国内に伝来し、2003年に発見されました。






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    2010年12月31日UP