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  •  永田 友治 (ながた ゆうじ) 生没年未詳

    桐蒔絵硯蓋
     (きりまきえすずりぶた)

     永田友治作

     製作年代 :
     江戸時代中期
     18C

     法量 :
    縦257mm×横257mm×高47mm

     鑑賞 :
    食べ物などを盛る硯蓋です。 青漆刷毛目塗地に、桐を鉛象嵌、螺鈿色漆で表しています。 琳派を慕った永田友治の画風と、 友治独自の作風が顕著に表れた作品です。 全体

     意匠 :
    2つの桐花を大きく配しています。上に釣鐘状の桐花、下に花が咲いた桐花としています。

     技法 :
    ・底以外の総体を青漆の刷毛目塗にしています。底は潤漆の刷毛目塗です。
    ・上の桐花は、線描きは錫粉の高上げです。いわゆる友治上げです。 花は絵梨子地、黄漆、青漆、 朱漆、蕾の輪郭は金粉の付描きで表しています。
    下の桐花は葉も花も鉛板で、花のいくつかは夜光貝を象嵌しています。
    ・口縁は錫粉蒔絵になっています。

     外箱 :
    桟蓋造の桐箱で、蓋表に「桐画刷毛目塗/硯蓋」と表書きあります。 蓋裏の左下に「青々子」と行書で墨書があります。行書の箱書きは珍しいものです。 その下には「友治」の白文方形印があります。小さ目のこの印は、盃等の箱書にしばしば見られます。

     たとう :
    紙のたとうが附属しています。たとうには「青々子」と隷書の黒印と、 「方祝」の朱文円形印があります。 共にスタンプです。『漆器図録』に掲載されている「燕子花蒔絵螺鈿盃盤」や他の作品にも 同様なたとうが附属しています。

     伝来 :
    国内に伝来し2004年に国内で出現しました。












    たとう 箱銘





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    蘭(らん)、

    草花蒔絵盆
     (くさばなまきえぼん)

     永田友治作

     製作年代 :
     江戸時代中期
     18C

     法量 :
    各 径208mm×高23mm

     鑑賞 :
    黒蝋色塗地に、 乱絵と呼ばれる草花を 絵替で蒔絵した盆です。 形状から見て菓子盆と考えられます。 琳派を慕った永田友治の画風と、 友治独自の作風が顕著に表れた作品です。 石蕗(つわぶき)

     意匠 :
    5枚の菓子盆のそれぞれの見込みに、蘭(らん)、石蕗(つわぶき)、河骨(こうほね)、 水葵(みずあおい)、菊(きく)といった草花を絵替で意匠としています。 いずれも琳派でよく描かれるモチーフです。 蘭の葉の裏返りや葉と葉の重なりなど巧みです。
     元は20枚であったため、この5枚の組み合わせに意味はありません。

     技法 :
    ・欅材と思われる挽物の木地を黒蝋色塗とし、 平蒔絵と高蒔絵、漆絵を駆使して絵替の草花を表現しています。 河骨(こうほね)
    ・漆絵は青漆と黄漆を使い、色漆の発色が鮮やかで、ぼかし具合も 見事です。
    ・錫梨子地による絵梨子地も使っています。
    ・線描き部分は高蒔絵で、錫粉による高上げの上に焼金粉の蒔絵をしています。 これが、いわゆる「友治上げ」です。
    ・裏面も黒蝋色塗で、高台内を錫梨子地にして、 中央に「青々子」印があります。 印部分も青漆で印文はやはり友治上げの高蒔絵です。

     作銘 :
    底部の高台内を錫梨子地にして、 中央に「青々子」印があります。 印部分も青漆で印文はやはり友治上げの高蒔絵です。 5枚全てに同じ銘があります。 水葵(みずあおい)

     外箱 :
    桟蓋造の桐箱で、側面に「蒔絵付/蝋色銘々盆/廿人前/内拾人前」と墨書があります。 10枚ずつ2箱に分かれ、1箱のうちの半分の5枚だけが現在残っている状況です。

     伝来 :
    国内に伝来し2010年に国内で出現しました。







    菊(きく)







































    外箱








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    2011年 1月15日UP
    2011年 1月16日更新