• TOP
  • はじめに
  • 蒔絵概略史
  • 蒔絵師伝記
  • 作品展示室
  • 蒔絵用語辞典
  • 保存と修復
  • 印籠の装い
  • 発表論文
  • プロフィール
  • 研究日誌
  • リンク集
  • メール
  • 印籠紐

     紐の長さ:
     外国のコレクションなどでは、根付と緒締との間が帯に挟めないほど短いものもあります。 しかし、印籠はもともと上級武士のステイタス・シンボルです。帯に挟めなければ意味がありません。 武士の正装の帯は博多帯で、その幅分を確保してこそ本来の印籠の姿があると思います。 しかし長すぎるのも間が抜けてしまいますし、根付がぶらぶらして、印籠を傷つける恐れもあります。博多帯の幅に若干の余裕をみて、 3寸(9cm)程度がベストでしょう。 印籠紐を買う場合、何尺買えば良いか悩むかと思いますが。 印籠の大きさと紐の結び方にもよりますが、私の経験上、大振りな印籠や特殊な飾り結びをしても、 鯨尺で4尺あれば十分足ります。

    ※右
    印籠 狩野養信下絵・豊川楊渓(初代)作
        福禄寿鶴蒔絵印籠
    緒締 金無垢松竹梅透彫緒締
    根付 桃蒔絵根付
    2005年11月22日UP